ISBN:4041040108 文庫 宮沢 賢治 角川書店 1996/03 ¥483

宮沢賢治の作品を読むのは結構久しぶり。
前は銀河鉄道の夜を読んだきりでしたので・・・。

この本は、全編に動植物が描かれ、人間は一切出てきません。
しかも殆どが教訓じみた話。
でも全然堅苦しくありません。
やっぱりそれは、宮沢賢治の文才のお陰、なのでしょうね。

そしてやっぱり光るのが、
その表現力や比喩です。
夜明け、朝焼け等の表現を鉱物の名を挙げて
綺麗な、キラキラした印象を与えているのは
何時読んでも素敵だな、と思ってしまいます。

また、死をストレートに言ってしまうのも賢治の特徴でしょう。
登場人物(植物・動物)たちは、天から制裁を加えられるべき者なら、いとも簡単に死んでしまいます。
恐ろしいほど簡単に死んでしまうところが、最初はなげやりで嫌だとも思ったのですが
それが彼なりの表現であるのだと思います。

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