イン・ザ・プール

2006年4月26日
ISBN:416320900X 単行本 奥田 英朗 文藝春秋 2002/05 ¥1,300

馬鹿馬鹿しい医者の話、といえばそれはそれまでかもしれない。

医学の道を志すものとしては、あんな医者、できれば居て欲しくない。
でも、実際、患者は救われている。
・・・いや、事例が事例だからかな。

本は表紙で選ぶから、これも表紙の綺麗さで、思わず買ってもらってしまった。
題名からして、ずっと水・プール関係の話が続くのかと思った。

しかしながら実際は、ある病院の二代目駄目院長の精神科医が
やってくる珍妙な患者によくわからない治療を施して
結局は治してしまうとかいうおかしな話である。

マイナーうけすればそれでいいか、とも思ったけれど
予想に反してこの『伊良部シリーズ』二作目の「空中ブランコ」で彼は、直木賞を受賞した。

何ともいえないチョイスだなと思う。
いや、何ともいえないというのはすなわち
「もっといいのがあったんじゃないか」という意味で・・・。

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