こころ

2006年5月10日
ISBN:4101010137 文庫 夏目 漱石 新潮社 1952/02 ¥380

言わずと知れた、夏目漱石の作品。
しかし話の筋を知らないという人は、多いのではないか。

私も実際、学校の授業で読むまでは、
どんな話か知らなかった。
もとい、昔の話には興味がなかったのか・・・。

タイトルの「こころ」は、
漱石が意図してつけたのではないという話である。
もともと短編小説だったものを、
長編に仕立て、それを一遍にまとめ、
その際にタイトルを如何しようか、という話になって
「こころ」と名づけられたのだそうだ。

しかし深く考えて付けられたものではないのに
どこか的を射ているようなところがある。
それぞれの人間の複雑な心理が、ぶつかり合って絡まりあって
混沌が生み出されていく。
その心の移り変わりが、まさにこの小説の主題であり、
タイトルは非常に似つかわしいのである。

登場人物に感情移入して、
そういった“苦悩”を味わうのも、良いかもしれない。

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